「私はもう黒人じゃないの...?」がん治療で「肌の色」が激変した女性の衝撃的「ビフォーアフター映像」が話題に
Black Woman With Stage 4 Cancer Films Skin Color Side Effect Few Know About

(写真はイメージです)fizkes-shutterstock
<ステージ4のがんと診断された黒人女性は治療によって「顔のメラニン」を消失。「人からバイレイシャルと咎められる」と悲痛な叫びをSNSに投稿した>
2020年7月にがんと診断された時点で、人生が一変することは分かっていた。しかしその現象だけは予想外だった。皮膚のメラニンが消失してしまったのだ。
【動画】「私はもう黒人じゃないの...?」がん治療で肌の色が激変した女性の悲痛な「ビフォーアフター映像」が話題に
ナターシャ・アレン(Natasha Allen)さんはニューヨーク在住の28歳。ステージ4の滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)と診断され、2020年7月から闘病を続けている。ネットで注目を浴びたのは、ある治療のために肌の自然な色が失われたと告白した動画がきっかけだった。
74万回以上再生された動画の中で、黒人女性のアレンさんは言う。「これほどたくさんメラニンを失ってしまうと、人からバイレイシャルととがめられる」
滑膜肉腫は主に15歳から35歳の大人がかかる難病の悪性軟部腫瘍。ステージ4では完治は難しいとされるが、手術や放射線療法、化学療法が長く生きる助けになることもある。
「2020年7月に診断されて、最初は9月から3月まで6カ月の治療を受けた。2021年5月までに寛解したものの、2021年11月にまた診断されて、以来、治療を続けている」。アレンさんは本誌にそう語った。
皮膚の低色素沈着(皮膚の変色)は、2022年に別の治療を開始する中で小さな問題として始まった。キイトルーダとレンビマの併用治療を開始したところ、両手と両足に白斑が現れた。しかし顔のメラニン消失が始まったのは、ヴォトリエントを服用し始めて1カ月たった2024年7月だった。
ヨーロッパ医薬品庁(EMA)によると、ヴォトリエント(パゾパニブ)は患者のメラニン生成に影響を及ぼすことがある。最も一般的な副作用として、10人中1人以上の割合で毛髪の変色や皮膚の低色素沈着が起きる。
身体的な変化に加えて、ヴォトリエントの副作用は精神的な影響も及ぼした。