米外交官700人超がUSAID解体に抗議 ルビオ国務長官に書簡

3月5日、米国務省と米国際開発局(USAID)の外交官数百人が、ルビオ国務長官(写真)に宛てた書簡で、USAIDの解体に抗議した。2月27日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター)
Humeyra Pamuk
[ワシントン 5日 ロイター] - 米国務省と米国際開発局(USAID)の外交官数百人が、ルビオ国務長官に宛てた書簡で、USAIDの解体に抗議した。USAID解体は米国のリーダーシップと安全保障を損ない、中国とロシアが埋めかねない権力の空白を生じさせると警告した。
外交官が匿名で政策に関する懸念を表明できる国務省の制度を通じて提出される見通しの電報のコピーをロイターが確認した。
外交官らは「有意義な見直しをすることなく、対外援助契約や援助資金を凍結したり打ち切ったりする決定は、主要同盟国との協力関係を危うくし、信頼を損ない、敵対勢力に影響力を拡大する余地を与える」と指摘。
また、トランプ政権が1月20日にほぼ全ての対外援助を凍結したことで、海外に滞在する米外交官や部隊を危険にさらすと同時に、米国の援助に依存している海外の数百万人の命も危険にさらしていると述べた。
米政府当局者は匿名を条件に、書簡には700人以上が署名していると語った。
国務省の報道官は電報に関する質問に対し、「リークされた内部通信についてはコメントしない」と述べた。