ウクライナ議員、米の軍事支援停止を批判 「降伏強要に等しい」

3月4日、トランプ米大統領がウクライナへの全ての軍事支援を一時停止したことについて、ウクライナの有力議員はウクライナをロシアの言いなりに降伏させようとしているように見えるとロイターに対して語った。写真は1月11日、ザポロジエで撮影(2025年 ロイター)
[キーウ 4日 ロイター] - トランプ米大統領がウクライナへの全ての軍事支援を一時停止したことについて、ウクライナの有力議員は4日、ウクライナをロシアの言いなりに降伏させようとしているように見えるとロイターに対して語った。
ウクライナ議会外交委員会のオレクサンドル・メレシュコ委員長は「今、援助を停止するということは、プーチン大統領を助けるということだ」と主張。「本当に悪いことだ。これは降伏、つまりロシアの要求を受け入れる方向にわれわれを追いやろうとするに等しい」と述べた。
ホワイトハウスの当局者は3日、トランプ氏がウクライナに対する全ての軍事支援を一時停止したと発表。先週の首脳会談が決裂したことを受けた決定で、両国の亀裂がさらに深まる恐れがある。
メレシュコ氏は「これはウクライナに対する心理的打撃であり、政治的打撃だ。われわれの精神にとってマイナスに作用する」と述べた。