米国、インド太平洋からの撤退「あり得ない」=台湾国防部長

台湾の顧立雄国防部長(国防相)は4日の会見で、インド太平洋地域は米国の「核心的国益」の一部であり、米国が同地域から撤退することはあり得ないとの認識を示した。資料写真(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[台北 4日 ロイター] - 台湾の顧立雄国防部長(国防相)は4日の会見で、インド太平洋地域は米国の「核心的国益」の一部であり、米国が同地域から撤退することはあり得ないとの認識を示した。
トランプ米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領と対立しており、米国の安全保障へのコミットメントに対する懸念が浮上している。
同部長は米国は台湾にとって依然として信頼できる安全保障上のパートナーか、との質問に対し「確かにわれわれは急速に変化する難しい国際情勢を目にしており、価値観だけでなく、国益についても語らなければならないことを深く理解している」と発言。
「このため、台湾海峡と南シナ海の現状維持を含め、インド太平洋地域の平和と安定の維持が、米国の核心的な国益なのかを問う必要がある」とした上で「インド太平洋は米国の核心的国益であり、米国がインド太平洋から撤退することはあり得ないと考えている」と述べた。
「平和の実現に向けた抑止力と力の利用」が米台の長年のコンセンサスであり、地域の安定は米国にとって経済的にも地政学的にも重要だと指摘した。