ロシア、長期的なウクライナ和平望むと表明 米の早期停戦案に懸念
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ロシアのリャブコフ外務次官は、米国が後押しする迅速なウクライナ停戦は早期の戦闘再開につながるとし、ロシアは紛争の根本原因に対処する長期的な和平合意を望むとの立場を示した。RIA通信が24日、インタビューを掲載した。写真はリャブコフ氏。モスクワで10日撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[24日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は、米国が後押しする迅速なウクライナ停戦は早期の戦闘再開につながるとし、ロシアは紛争の根本原因に対処する長期的な和平合意を望むとの立場を示した。RIA通信が24日、インタビューを掲載した。
リャブコフ氏は「米国が迅速な停戦を望んでいることを十分な確信を持って認識できる」と述べた。同時に「長期的な解決を伴わない停戦は早期の戦闘再開につながり、ロ米関係への影響も含め、より深刻な結果を伴う紛争再開につながる」とし、「われわれはそれを望まない」と述べた。
「長期的な解決策を見いだす必要があるが、それには必然的に、ウクライナ国内および周辺で起きてきた事態の根本原因を克服するという要素も含まれなければならない」との考えを示した。
米ロがサウジアラビアで先週開いた高官協議については、トランプ米大統領のウクライナ和平計画に関してより明確な情報は得られなかったとした。
北大西洋条約機構(NATO)による「抑制のない」東方拡大のため、ウクライナで「特別軍事作戦」を開始する以外に選択肢はなかったとの主張も繰り返した。