イスラエルがパレスチナ人釈放を延期し、ハマスが反発。延期の理由に挙げた「屈辱的な儀式」
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イスラム組織ハマスの幹部バセム・ナイム氏は23日、停戦合意のさらなる段階を巡るイスラエルとの協議は、拘束されているパレスチナ人が合意通りに釈放されることが条件だと述べた。パレスチナ自治区ガザのヌセイラトで22日、ドローンにより撮影(2025年 ロイター)
イスラム組織ハマスの幹部バセム・ナイム氏は23日、停戦合意のさらなる段階を巡るイスラエルとの協議は、拘束されているパレスチナ人が合意通りに釈放されることが条件だと述べた。
ハマスは22日、イスラエル人人質6人を解放したが、イスラエル首相府はハマスが繰り返し合意に違反しているとして、600人超のパレスチナ人釈放を遅らせると表明。「次の人質引き渡しが確実となり、屈辱的な儀式が行われなくなるまで」パレスチナ人620人の引き渡しを保留するとした。
ハマスは解放前の人質をステージに立たせ、群衆の前で話をさせるなどしてきた。
米ホワイトハウスは23日、ハマスが人質に対し「野蛮な扱い」をしているとして、パレスチナ人釈放を遅らせたイスラエルの決定を支持。米国家安全保障会議(NSC)のヒューズ報道官は、イスラエルが「ハマスに関してどのような行動を選択しようとも」、トランプ大統領はイスラエルを支持する用意があると述べた。
ナイム氏は「仲介者を通じた(イスラエルとの)いかなる協議も、(人質)4人の遺体と22日に解放した6人のイスラエル人人質と引き換えに合意されていた620人のパレスチナ人の釈放が条件だ」と述べた。
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