最新記事
中東

イスラエルがパレスチナ人釈放を延期し、ハマスが反発。延期の理由に挙げた「屈辱的な儀式」

2025年2月24日(月)17時50分
パレスチナ自治区ガザ

イスラム組織ハマスの幹部バセム・ナイム氏は23日、停戦合意のさらなる段階を巡るイスラエルとの協議は、拘束されているパレスチナ人が合意通りに釈放されることが条件だと述べた。パレスチナ自治区ガザのヌセイラトで22日、ドローンにより撮影(2025年 ロイター)

イスラム組織ハマスの幹部バセム・ナイム氏は23日、停戦合意のさらなる段階を巡るイスラエルとの協議は、拘束されているパレスチナ人が合意通りに釈放されることが条件だと述べた。

ハマスは22日、イスラエル人人質6人を解放したが、イスラエル首相府はハマスが繰り返し合意に違反しているとして、600人超のパレスチナ人釈放を遅らせると表明。「次の人質引き渡しが確実となり、屈辱的な儀式が行われなくなるまで」パレスチナ人620人の引き渡しを保留するとした。

ハマスは解放前の人質をステージに立たせ、群衆の前で話をさせるなどしてきた。

米ホワイトハウスは23日、ハマスが人質に対し「野蛮な扱い」をしているとして、パレスチナ人釈放を遅らせたイスラエルの決定を支持。米国家安全保障会議(NSC)のヒューズ報道官は、イスラエルが「ハマスに関してどのような行動を選択しようとも」、トランプ大統領はイスラエルを支持する用意があると述べた。

ナイム氏は「仲介者を通じた(イスラエルとの)いかなる協議も、(人質)4人の遺体と22日に解放した6人のイスラエル人人質と引き換えに合意されていた620人のパレスチナ人の釈放が条件だ」と述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


試写会
米アカデミー賞候補作『教皇選挙』一般試写会 30組60名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中ロ首脳、戦略的連携を確認 習氏は米ロの対話支持

ワールド

ハーベック氏、緑の党代表辞任へ 独総選挙敗北受け

ビジネス

独IFO指数、2月は横ばい 「新政権待ち」

ワールド

独総選挙で第1党の保守連合、連立協議を迅速に進める
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 2
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映像...嬉しそうな姿に感動する人が続出
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 5
    見逃さないで...犬があなたを愛している「11のサイン…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 8
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 7
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 8
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中