ニュース速報
ワールド

対トランプ外交は柔和に、ウクライナ前大統領がゼレンスキー氏に指南

2025年02月21日(金)15時11分

2月20日、ウクライナのポロシェンコ前大統領(写真)はロシアとの和平交渉を巡るウクライナと米国の対立を受け、対米外交でより柔和なアプローチを取るよう求めた。2019年4月撮影。ウクライナ大統領府提供(2025年 ロイター)

[20日 ロイター] - ウクライナのポロシェンコ前大統領は20日、ロシアとの和平交渉を巡るウクライナと米国の対立を受け、対米外交でより柔和なアプローチを取るよう求めた。

ポロシェンコ氏は2014─19年に大統領を務め、現在は議会の野党党首としてゼレンスキー氏の政治的なライバルという立場にある。

トランプ米大統領は先に、ゼレンスキー氏が任期を過ぎても権力の座に居座る「選挙のない独裁者」だと批判。ポロシェンコ氏は、トランプ氏との交渉でゼレンスキー氏が相手に敵対するような対応をやめるべきと指南。「この形の戦いは、どんなに雄弁な議論であってもウクライナに有利には働かない」とし、「トランプ氏との話し合いには、全ての発言に反応しない外交的熟達、忍耐、冷静さが必要」と苦言を呈した。

その上で、議員は外交に協力できるとし、「状況を打破するためブリュッセルやワシントンに行く用意がある」と訴えた。同氏によると、外交強化のため野党議員らが計画した海外渡航が当局に阻止されたという。

一方、選挙が実施されていないことは批判せず、戦時に選挙はできないと述べた。さらに、国民連合による連立政権の樹立と、大統領府と与党の「独占」をやめるよう呼びかけた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売

ビジネス

NY外為市場=ドル、低調な米指標で上げ縮小 円は上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中