中国、中南米に「信頼できる」関係約束 トランプ氏と対比
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2月18日、中国の王毅外相(写真)は国連でボリビアのソーサ外相と会談し、中国は常に中南米の「信頼できる」友人でパートナーだと述べた。中南米は歴史的に米国の影響下にあるが、中国も足場を強化しようとしている(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Joe Cash
[北京 19日 ロイター] - 中国の王毅外相は18日、国連でボリビアのソーサ外相と会談し、中国は常に中南米の「信頼できる」友人でパートナーだと述べた。中南米は歴史的に米国の影響下にあるが、中国も足場を強化しようとしている。
中国外務省によると、王氏は会談で「中南米はどの国の『裏庭』でもない」と述べ、中国はボリビアとの「戦略的パートナーシップを継続的に高めたい」と伝えた。
1985年に中国と外交関係を樹立したボリビアは、債務や投資を通じて中国と経済的に結びついている多くの南米諸国の一つ。
世界銀行のデータによると、ボリビアは中国に対し17億ドル以上の債務を抱えている。一方、米国務省によると、米国のボリビア向け対外直接投資は約4億3000万ドルで、石油・ガス、製造業部門が中心。
中南米地域を巡っては、トランプ米大統領が就任直後からパナマと中国の関係を批判し、ルビオ国務長官を派遣してパナマ運河に対する中国の影響を断つよう要求。パナマはその後、中国の広域経済圏構想「一帯一路」への参加を更新しない方針を示した。
王氏は「中国は中南米諸国が自国の主権、独立、国家の尊厳を守ることを支持する」と述べた。また、ボリビアが新興国グループ「BRICS」のメンバーになったことを祝福した。