ポーランド首相、対ロシア国境でEUの防衛体制強化を訴え
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2月20日、ポーランドのトゥスク首相は、安全保障上の懸念が高まっているとして、航空警備の拡充やバルト海沿岸諸国および欧州連合(EU)とロシアとの国境における防衛体制強化を求めた。パリで17日撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[ワルシャワ 20日 ロイター] - ポーランドのトゥスク首相は20日、安全保障上の懸念が高まっているとして、航空警備の拡充やバルト海沿岸諸国および欧州連合(EU)とロシアとの国境における防衛体制強化を求めた。
トゥスク氏は「話すのはもう十分だ、行動する時だ!」とXに投稿し、欧州の防衛強化に資金を拠出するため新たな財政ルールを速やかに導入するよう促した。EUに対して凍結されたロシア資産を使ってウクライナ支援に資金を提供するよう求めた。
フランスのマクロン大統領は今週、欧州各国首脳と2回の会合を開き、トランプ米政権がウクライナ戦争終結に向けた外交努力を加速させる中、いかに早期に防衛費を拡大するかなどについて協議した。
トゥスク氏は17日のパリでのEU首脳会談後、防衛費はEUの過剰財政赤字手続きの対象にはならないと指摘した。Xに「われわれは今行動を起こさなければならない」と警告した。