米ロ外相、18日にサウジで協議 ウクライナは警戒姿勢

ロシアのプーチン大統領は、18日にサウジアラビアで開かれる米政府高官との協議にラブロフ外相(写真)とユーリ・ウシャコフ大統領府外交政策顧問を派遣した。1月の代表撮影。(2025 ロイター)
[モスクワ/キーウ/リヤド 17日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、18日にサウジアラビアで開かれる米政府高官との協議にラブロフ外相とユーリ・ウシャコフ大統領府外交政策顧問を派遣した。関係修復とウクライナ戦争終結に向けた協議の可能性について話し合う見通し。ロシア大統領府(クレムリン)が17日に発表した。
また、ロシアと米国の両大統領による会談の可能性についても協議するという。
クレムリンのペスコフ報道官は、ロシアの政府系ファンドの責任者であるキリル・ドミトリエフ氏も米代表団と会談するというロイター報道や、米ロ首脳が月内にサウジで対面会談するのかという質問に対してコメントを避けた。
ラブロフ外相は、ロシアが実効支配しているウクライナへ領土につて譲歩する協議はしないと指摘。また、交渉の席で欧州が果たす役割はないと述べた。
英国のスターマー首相は16日、戦争終結後の平和維持軍の一員としてウクライナに英軍を派遣する用意があると述ていた。
ルビオ米国務長官は17日、サウジ入りした。米国務省報道官は、ルビオ長官、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)、ウィトコフ中東特使が18日にロシア政府側と協議する予定だと述べた。
アラブ首長国連邦(UAE)を訪問しているウクライナのゼレンスキー大統領は17日、米ロ会談について「ウクライナは参加しない。何ら知らされていない」とし、自国の将来に関するいかなる協議にも参加すべきだと改めて強調、18日の協議に警戒姿勢を示した。