パナマ、基準満たさない船籍剥奪 米の批判に対応

　２月１２日、パナマ海事局は、同国の基準を満たさない船舶登録の取り消しを進めていると明らかにした。写真はパナマ運河を通過する貨物船。パナマ市で１日撮影（２０２５　ロイター／Enea Lebrun）

[パナマ市 １２日 ロイター] - パナマ海事局は１２日、同国の基準を満たさない船舶登録の取り消しを進めていると明らかにした。米国が制裁対象とする国の船にパナマが船籍を付与しているとの米国からの批判に対応した。

米政府や議員は、ロシアやイラン、ベネズエラなど米国が制裁対象とする国の船舶や船主への対策をパナマが講じていないと非難している。

パナマは世界の商船の１５％に同国船籍を付与しているが、米国は近年、制裁対象となっている商品の輸送などに従事する数十隻の登録を取り消すようパナマに要請している。 海事局は登録削除の取り組みを強化していると説明。同国船籍は「制裁逃れのための隠れみのではない」と強調した。