日経平均は3日続伸、一時600円超高 米CPI後の円安が支え
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2月13日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比497円77銭高の3万9461円47銭と、3日続伸して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比497円77銭高の3万9461円47銭と、3日続伸して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)の結果が市場予想を上振れ円安が進行したことが支えとなり、日本株市場は1日を通して堅調だった。決算などを受けた個別物色も活発で、日経平均は600円超高となる場面もあった。
日経平均は前営業日比261円高でしっかりとスタートした。指数寄与度の大きい銘柄の一角や輸出株が買われ、次第に上げ幅を拡大。後場前半には一時617円高の3万9581円47銭まで上昇した。ドルは154円台前半を中心に推移し円高基調が一服、上値を抑えられていた輸出関連株などに買い戻しが入った。市場では「日米ともに企業決算が底堅く、投資家心理を支えている」(国内証券・ストラテジスト)との声も聞かれた。
買いが一巡した後は指数は上げ幅を縮小。大引けにかけてはドル/円がやや円高方向に振れ、日経平均は3万9500円近辺でみ合った。
三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏は「(米CPIを受けた)米長期金利の上昇はあまりいい材料ではないが、為替の円高が一服したことは東京市場にとってプラスとなった」と話す。米市場でハイテク関連銘柄が崩れなかったことも安心感につながったという。目先の日経平均については、「需給面も改善してきており4万円台を再び試す動きになりそうだが、4万円台で定着できるかはまだ不透明」(石金氏)とみている。
TOPIXは1.18%高の2765.59ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.18%高の1423.52ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆9684億4900万円だった。東証33業種では、繊維製品、医薬品、証券、商品先物取引など29業種が値上がり。非鉄金属、サービス、石油・石炭製品など4業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.75%安の687.45ポイントと7日ぶりに反落した。
個別では、前日に決算を発表したソフトバンクグループが3%超安、リクルートホールディングスが4%超安。楽天銀行はストップ高。
ベインキャピタルやアドベント・インターナショナル、EQTなどのプライベート・エクイティが買収に乗り出しているとの一部報道を受けて、トレンドマイクロもストップ高となった。
指数寄与度の大きいファーストリテイリングは2%超高、アドバンテストは3%超高だった。主力のトヨタ自動車は0.9%高。
プライム市場の騰落数は、値上がり1260銘柄(76%)に対し、値下がりが337銘柄(20%)、変わらずが43銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39461.47 +497.77 39225.50 39,112.17─
39,581.47
TOPIX 2765.59 +32.26 2749.26 2,743.33─2
,771.21
プライム市場指数 1423.52 +16.61 1415.44 1,412.06─1
,426.39
スタンダード市場指数 1306.01 +7.19 1301.72 1,300.57─1
,307.34
グロース市場指数 880.25 -5.07 886.71 874.70─886
.71
グロース250指数 687.45 -5.21 693.92 682.81─693
.92
東証出来高(万株) 203238 東証売買代金(億円 49684.49
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