インドの25/26年度成長率、6.3─6.8%と予想=政府報告書
Nikunj Ohri Shivangi Acharya
[ニューデリー 31日 ロイター] - インド財務省は31日、2025/26年度(25年4月─26年3月)の経済成長率が6.3─6.8%になるとの見通しを示した。
24/25年度の成長率は6.4%と、4年ぶりの低水準になると予想されており、来年度も景気低迷が続くことになる。
2月1日の予算発表を前に、シタラマン財務相が年次経済報告を議会に提出した。報告書はナゲシュワラン首席経済顧問と財務省当局者がまとめたもので、来年度の経済見通しはバランスが取れているとの見解を示した。
「農業生産の回復にを背景とした農村部の需要、予想される食品価格の上昇鈍化、安定したマクロ経済環境は、短期的な成長にプラスの影響を与える」と指摘した。
また、地政学リスクと貿易を巡る不確実性、さらに商品価格ショックの可能性が経済に逆風をもたらすとの見方を示した。
フィッチ・レーティングスのインド部門であるICRAのエコノミスト、アディティ・ナヤル氏は、「世界的な不確実性を踏まえると、今回の成長率予想の範囲は適切なものだ」と述べた。
ICRAは25/26年度の成長率を6.5%と予測している。