米・デンマーク外相が電話会談、グリーンランド巡り後日協議へ
デンマークのラスムセン外相(写真)は24日、ルビオ米国務長官と初の電話会談を行い、デンマーク自治領グリーンランドについて米国と協議することで合意したことを明らかにした。2024年9月撮影(2025年 ロイター/Scanpix/Ida Marie Odgaard/via REUTERS)
[オスロ 24日 ロイター] - デンマークのラスムセン外相は24日、ルビオ米国務長官と初の電話会談を行い、デンマーク自治領グリーンランドについて米国と協議することで合意したことを明らかにした。
トランプ米大統領は、グリーンランドを米領土に取り込みたいと表明しており、軍事力の行使も排除しないと発言している。
デンマーク外務省は声明で、両氏は「良好かつ建設的な雰囲気」で20分間、ウクライナ問題や欧州の安全保障、中東情勢などを巡り協議したと述べた。「グリーンランドの安全保障は議題になかったが、米国、デンマーク、グリーンランドの間で後日議論することで合意した」という。
この問題を巡っては、グリーンランド自治政府のエーエデ首相が「グリーンランドは売り物ではなく、決して売り物にならない」と言明しているほか、デンマークのフレデリクセン首相も今月15日、グリーンランドの独立の是非はグリーンランド自身が決定するとトランプ大統領に伝えたことを明らかにしている。