ニュース速報
ワールド

トランプ氏、多様性政策撤廃の動き加速 民間部門の調査警告

2025年01月22日(水)14時43分

トランプ米大統領は21日、民間部門にDEI(多様性・公平性・包摂性)プログラムの廃止を迫る大統領令を発表した。資料写真、8日撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

Daniel Trotta

[21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、民間部門にDEI(多様性・公平性・包摂性)プログラムの廃止を迫る大統領令を発表した。また、連邦航空局(FAA)に多様性を重視した雇用の見直しを命じ、政府機関のDEIプログラム解体を指示した。

同氏は就任初日の20日、DEIプログラムを終わらせる一連の大統領令を発表していた。

21日は新たに、政府契約を受注する企業に「違法なDEI差別や優遇措置」をなくすよう奨励し、調査の対象となり得る企業を特定するよう政府機関に指示する大統領令を出した。

この大統領令は1965年までさかのぼる雇用機会均等や、政府下請け業者に対する人種、性別、宗教面での労働力のバランス奨励に関する過去の大統領令を撤回するもの。

トランプ政権はまた、連邦政府各省庁に全てのDEIプログラムを解体するよう指示した。DEIに特化した政府機関や部署に対し、プログラムが閉鎖され、職員は有給扱いになることを22日の業務終了までに通知するよう求めた。

トランプ氏はさらに、FAA内の多様性を促進するバイデン前政権の取り組みを打ち切る覚書にも署名。FAAにDEI雇用制度を即時停止するとともに、能力を証明できない職員を交代させる安全審査を実施するよう命じた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

大型案件が米政権に歓迎されるのは望ましい=SBGな

ビジネス

ECB利下げ支持、今後2会合で─蘭中銀総裁=ブルー

ワールド

焦点:トランプ米政権、結束した敵対勢力に直面 外交

ビジネス

モルガンSのトップバンカー賞与、アジアで最大50%
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 3
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピー・ジョー」が居眠りか...動画で検証
  • 4
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 5
    大統領令とは何か? 覆されることはあるのか、何で…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    世界第3位の経済大国...「前年比0.2%減」マイナス経…
  • 8
    トランプ新政権はどうなる? 元側近スティーブ・バノ…
  • 9
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 10
    米アマゾン創業者ジェフ・ベゾスが大型ロケット打ち…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中