トランプ米政権、「メキシコ残留」プログラム復活 移民抑制に着手
1月21日、トランプ新米政権は、難民申請者に米国の移民裁判所での審理が終わるまでメキシコにとどまることを義務付ける「メキシコ残留」プログラムを復活させると発表した。写真は、国立移民研究所(INM)の敷地の外で審査を待つ移民。2020年7月、メキシコのシウダー・フアレスで撮影(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
[ワシントン 21日] - トランプ新米政権は21日、難民申請者に米国の移民裁判所での審理が終わるまでメキシコにとどまることを義務付ける「メキシコ残留」プログラムを復活させると発表した。
国土安全保障省は声明で、このプログラムを直ちに再開すると述べた。
トランプ氏は20日にホワイトハウスに復帰。メキシコ残留政策の復活を含む積極的な国境警備対策を進めると表明した。
トランプ氏は1期目の2019年にこのプログラムを開始した。トランプ政権当局者は、不正な亡命申請を抑止するとしているが、幼い子どもを持つ家族など脆弱な移民を危険にさらすとの批判がある。
バイデン前大統領が、国境のメキシコ側で移民が劣悪かつ危険な状況に置かれているとして、21年にプログラムを終了させた。
トランプ政権は21日、バイデン氏によるプログラム終了を巡る法廷闘争により迅速な再開機会が生じていると述べた。
メキシコのシェインバウム大統領はプログラム再開の可能性に関する質問に、外国からの移民を母国に送還するとしつつ、人道的な方法で移民のニーズに対応すると述べた。