米が関係改善望むなら応じる用意、次期政権の出方次第=ロシア外相
ロシアのラブロフ外相(写真)は26日、ウクライナ戦争の一時的な休戦ではなく、ロシアと近隣諸国の安全を保証し、長期的な平和をもたらす法的拘束力のある協定が必要との認識を示した。5日撮影。(2024年 ロイター/Florion Goga/File Photo)
[モスクワ 26日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は26日、トランプ次期米政権が関係改善を真摯に取り組む姿勢なら協力するつもりだが、米国の出方次第になるとの認識を示した。
トランプ氏は、大統領に就任したらウクライナ戦争を迅速に終了させると述べているが、具体的な方策は示していない。
ラブロフ氏は記者団に「ワシントンの新たなチームから、特別軍事作戦(ウクライナ戦争)開始後に中断された対話を再開するよう求めるシグナルが真剣なものであれば、もちろんそれに応じる」と述べた上で
「だが米国は対話を打ち切ったので、米国が先に行動を起こすべきだ」と指摘した。
ラブロフ氏は、ウクライナ戦争の一時的な休戦ではなく、ロシアと近隣諸国の安全を保証し、長期的な平和をもたらす法的拘束力のある協定が必要との認識を示した。
ロシアは西側諸国が一時的な休戦をウクライナ再武装に利用するのではないかと疑っていると述べた。
「ロシアと近隣諸国の正当な安全保障上の利益を確保するための条件を全て満たす最終的な法的合意が必要だ」と訴えた。
さらに「これらの協定に違反することが不可能な」ことを保証する法的文書が起草されることを望んでいると述べた。
関係筋によると、トランプ次期米大統領がウクライナ・ロシア担当特使に指名した陸軍退役中将のキース・ケロッグ氏は、1月上旬からウクライナを含む欧州数カ国を訪問する予定。
ラブロフ氏は「ケロッグ氏を含むトランプ政権が紛争の根本原因に関与することを心から願っている。われわれは常に協議に応じる用意がある」と語った。
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