英スターマー政権、対中審査を一転軟化 経済関係重視で
英労働党のスターマー政権が中国との関係を改善し、対中審査の批判トーンを抑える方向とするなど戦略を一転させたことがロイターの取材で分かった。写真はスターマー首相と中国の習近平国家主席。ブラジルで11月撮影。(2024年 ロイター/Stefan Rousseau/Pool via REUTERS)
Andrew MacAskill
[ロンドン 16日 ロイター] - 英労働党のスターマー政権が中国との関係を改善し、対中審査の批判トーンを抑える方向とするなど戦略を一転させたことがロイターの取材で分かった。スターマー政権は経済成長を重視しており、貿易面で重要な中国との関係立て直しに向け姿勢を軟化する方針だ。
労働党は7月の政権奪還前、中国との各種関係性やサプライチェーン(供給網)を巡り、英国最大の長期的脅威と情報機関に見なされた中国に関し、1年超にわたる厳密な審査を実行する強硬姿勢を表明していた。
閣僚らは、対中強硬派のトランプ氏が2025年1月20日に米大統領に就任することで、英国は米国への同調圧力を受ける恐れがあることを踏まえ、就任式前に対中審査を確実に終えたい意向だ。
対中審査開始は10月だったが公表されていない。関係者によると、外務省が審査を担当し一部を公表する見通し。複数の情報筋によると、公表内容は「挑戦、競争、協調」という従来の対中戦略指針「3つのC」(challenge、compete、cooperate)をほぼ踏襲したものになりそうだ。
政権奪還前の労働党は、昨年のドイツの対中審査をモデルとする意向だった。ドイツの対中審査は政府関係者や国会議員、企業、学者、非政府組織(NGO)が関与して、完了までに1年半の期間を要した。
事情に詳しい関係者4人によると、実施中の対中審査は既に簡素化されており、批判を少なくした内容にとどまる可能性が最も高い。審査は迅速で控えめなアプローチを選択している。
2人の関係者は、スターマー首相の成長政策と重要な貿易相手国との関係を改善する計画が今回の決定要因だったと明らかにした。
前保守党政権は中国からの対英投資を制限し中国は態度を硬化。スターマー政権は懸念を表明していた。スターマー首相は先月、ブラジルのリオデジャネイロで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席の際、中国の習近平国家主席と会談した。英中首脳会談は18年以来だった。リーブス財務相が来年の訪中を検討していることもロイターが既に報じている。
ただ、保守党議員の一部は、中国による安全保障上の脅威を警告している。チャールズ国王の弟アンドルー王子と親しい関係にある中国人実業家がスパイの疑いで安全保障上の理由から英国入国を禁止されたことで、中国の脅威を巡る問題が浮き彫りになった。
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