ロシア、新型ICBMを開発中 最大射程の発射実験計画=司令官
12月17日、ロシア軍戦略ミサイル部隊のカラカエフ司令官(写真左から2人目)は、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)システム「オシナ」を開発中だと明らかにした。写真はロシアのモスクワでの代表撮影(2024 ロイター)
Lidia Kelly
[17日 ロイター] - ロシア軍戦略ミサイル部隊のカラカエフ司令官は16日、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)システム「オシナ」を開発中だと明らかにした。同システムの開発を公に認めたのは初めて。オシナや複数の新型ミサイルシステムの実戦配備が優先事項だと述べた。
また、新型システムの試験の一環として最大射程の発射実験を計画しているとし、国家安全保障が脅かされていると見なせば対応する姿勢を明確にした。
国営通信RIAによると、同氏は国防省機関紙のインタビューで「われわれのミサイルが届かない場所はない」と述べた。
外部からの脅威が増大した場合、先端ミサイル兵器実験の強度を上げる可能性にも言及した。
新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」に似たミサイルシステムの開発を完了するとも述べたが、詳細は不明。プーチン氏は16日、オレシニクの量産が近く始まるとの見方を示した。
カラカエフ氏は新たな国家軍備開発計画で戦略攻撃兵器の開発に関するさまざまな選択肢を検討し、2026年に米ロの新戦略兵器削減条約(新START)が失効した後の米国の動きも考慮すると言明。条約失効後、配備されているミサイルの弾頭を増やす可能性について、米国が同様の動きをすれば否定しないと述べた。
米ロがICBMや潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験を行う際に24時間前の通知を継続しているとも言及した。
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