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米上院、国防権限法案の可決に道筋 予算総額8950億ドルと過去最高

2024年12月17日(火)11時26分

 12月16日、米議会上院は、2025会計年度(24年10月─25年9月)の国防予算の大枠を決める国防権限法(NDAA)案を前進させ、最終可決への道筋をつけた。写真は米連邦議会議事堂。米ワシントンで2022年9月撮影(2024 ロイター/Elizabeth Frantz)

Patricia Zengerle

[ワシントン 16日 ロイター] - 米議会上院は16日、2025会計年度(24年10月─25年9月)の国防予算の大枠を決める国防権限法(NDAA)案を前進させ、最終可決への道筋をつけた。早ければ17日にも可決される可能性がある。

NDAAの最終採決を行うための投票では、賛成票が83、反対票が12となり、上院で必要な60票を大きく上回った。国防予算は総額8950億ドルで過去最高となる。

今回の法案は兵士の生活の質向上にも重点を置いており、最下級の兵士の給与を14.5%、それ以外の兵士の給与を4.5%引き上げることを認める。軍用の住宅、学校、託児所の建設も盛り込んでいる。

法案はまた、軍人のトランスジェンダーの子どもについて、不妊手術につながるリスクがある場合、軍の医療プログラムで、ジェンダー・アファーミング・ケア(自認するジェンダーを尊重する医療)をカバーすることを禁止する。

トランプ次期大統領や多くの共和党議員は今年の選挙戦でトランスジェンダーの権利を支持する民主党を批判してきた。

ロイター
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