ウクライナ首都の米大使館閉鎖へ、20日に大規模攻撃の可能性=米国務省
11月20日、米国務省は、ウクライナの首都キーウの米大使館が、20日に空からの大規模な攻撃が起こる可能性があるとの情報を入手したため閉鎖するとXに投稿した。2022年1月撮影(2024年 ロイター/Gleb Garanich)
[20日 ロイター] - 米国務省は、ウクライナの首都キーウの米大使館が、20日に空からの大規模な攻撃が起こる可能性があるとの情報を入手したため閉鎖するとXに投稿した。現地在留米国人に対し、空襲警報が発令された場合に速やかに避難する準備をするよう呼びかけた。
大使館のウェブサイトに掲載された声明は「大使館は万が一に備えて閉鎖される。大使館職員は屋内退避を指示されている」とし「米国市民に対しては、空襲警報が発令された場合に直ちに避難できる準備をするよう勧告する」としている。
ウクライナは19日、米国から供与された長距離地対地ミサイル「ATACMS」を使用し、ロシア西部ブリャンスク州の兵器庫を攻撃した。バイデン政権が米国製兵器の使用を許可した。
ロシアは西側諸国に対し、ウクライナが米英仏製の長距離ミサイルでロシア領内を攻撃することを米国が許可すれば、米英仏がウクライナ戦争に直接関与したと認識すると数カ月前から警告している。
ロシアのプーチン大統領は10月、ウクライナが米国製の長射程兵器でロシア領内を攻撃すれば対応すると発言。今月19日には、核兵器使用に関するドクトリン(核抑止力の国家政策指針)の改定を承認した。