独首相、ロシア大統領と電話会談 軍撤退と戦争終結促す
ドイツのショルツ首相が15日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナからのロシア軍撤退と戦争終結を促した。ドイツ政府報道官が明らかにした。 写真は2022年2月撮影(2024年 ロイター/ Johanna Geron)
[ベルリン/キーウ 15日 ロイター] - ドイツのショルツ首相が15日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナからのロシア軍撤退と戦争終結を促した。ドイツ政府報道官が明らかにした。
報道官によるとショルツ首相はプーチン大統領に対し、公正かつ永続的な平和を目指してウクライナと交渉する意思を示すよう要請。ドイツは可能な限りウクライナを支援するという立場も強調した。
また、北朝鮮がロシアに派遣した兵士をウクライナとの戦闘に投入することは紛争の深刻なエスカレーションにあたると明確に伝えた。
両首脳は今回の電話会談後も連絡を維持することで合意。ショルツ首相はプーチン大統領との会話内容を同盟国やパートナー国のほか、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)首脳に報告する。
ショルツ首相はプーチン大統領との電話会談前にウクライナのゼレンスキー大統領とも会談しており、プーチン大統領との会談後にもゼレンスキー大統領と再度会談する予定だという。
ショルツ首相とプーチン大統領の直接会談は2022年12月以来。
ウクライナ大統領府の関係筋によると、ゼレンスキー大統領はこの日、ショルツ首相に対し、プーチン大統領と電話会談を行うことでロシアの孤立状態が緩和され、戦争継続につながるとの懸念から、プーチン大統領との電話会談を控えるよう警告した。
関係筋によると、ゼレンスキー大統領は「プーチン大統領は真の平和を望んでおらず、一時的な休戦を求めているだけだ」とし、電話会談はプーチン大統領を利するだけだと述べたという。