スリランカ総選挙、大統領の左派連合が圧勝 貧困対策推進へ
11月15日、スリランカで行われた総選挙(一院制、定数225)は、開票が進み、ディサナヤカ大統領(写真)が率いる左派連合「国民の力(NPP)」が圧勝した。コロンボで14日撮影(2024年 ロイター/Thilina Kaluthotage )
Uditha Jayasinghe Sudipto Ganguly
[コロンボ 15日 ロイター] - スリランカで行われた総選挙(一院制、定数225)は15日、開票が進み、ディサナヤカ大統領が率いる左派連合「国民の力(NPP)」が圧勝した。
NPPはマルクス主義の流れをくみ、減税や貧困対策を公約に掲げている。
NPPは直接争われた196議席中137議席を獲得。地元メディアによると、得票率に基づき自動的に配分される議席を合わせると、定数225のうち150議席以上を獲得する見通し。解散前はわずか3議席だった。
野党のサジット・プレマダーサ氏が党首を務める統一人民戦線は35議席、ウィクラマシンハ前大統領が率いる新民主戦線は3議席にとどまった。
アナリストは、NPPの圧勝で政局が安定するが、ディサナヤカ氏が経済危機脱却に向けた国際通貨基金(IMF)プログラムの微調整を公約に掲げているため、政策の方向性について一定の不透明感が残ると指摘している。