英GDP、9月は予想外のマイナス・7─9月でも鈍化 新政権に逆風
11月15日、 英国立統計局(ONS)が発表した9月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%減と予想外のマイナスとなり、第3・四半期GDP(速報値)の伸びは鈍化した。ロンドンで7月撮影(2024年 ロイター/Hollie Adams)
Andy Bruce
[15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した9月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%減と予想外のマイナスとなり、第3・四半期GDP(速報値)の伸びは鈍化した。
9月はサービス業が横ばい、製造業と建設業が落ち込んだ。
第3・四半期のGDP伸び率は前期比0.1%で、第2・四半期の0.5%から鈍化した。
ロイターのエコノミスト調査とイングランド銀行(英中央銀行)の予想では、第3・四半期のGDP伸び率は前期比0.2%と見込まれており、速報値は予想以上に鈍化した。
増税と歳出拡大からなる大型予算案を発表し、成長加速を目指すリーブス財務相は出鼻をくじかれた格好だ。
リーブス氏はGDP統計を受け、「経済成長の改善は、私が達成しようとしている全ての核心であり、だからこそ私はこの数字に満足していない」と発言。「われわれは投資と改革を通じて成長を実現し、より多くの雇用を創出し、家計を潤し、国民保健サービス(NHS)を立ち直らせ、英国を再建させる」と語った。