スウェーデン、中国製EV関税巡るEU採決を棄権へ
10月4日、スウェーデンのドゥーサ対外貿易相は中国製電気自動車(EV)への関税発動に関する欧州連合(EU)の採決を棄権するとロイターに明らかにした。ブリュッセルのEU本部で2021年7月撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)
[ストックホルム/ブダペスト 4日 ロイター] - スウェーデンのドゥーサ対外貿易相は4日、中国製電気自動車(EV)への関税発動に関する欧州連合(EU)の採決を棄権するとロイターに明らかにした。
反対票を投じることも検討したが、欧州委員会との協議の結果、棄権することを決めたという。
「欧州委員会からつい最近、自動車業界、具体的にボルボ・カーズに対する個別の解決策を進めることができそうだという、非常に前向きなシグナルを受け取った」と述べた。
「スウェーデンの立場としては、中国とEUがこの問題に関して合意に達することができれば一番良い」とした。
<「経済的な冷戦」>
ハンガリーのオルバン首相は4日、国営ラジオとのインタビューで、EUは中国との「経済的な冷戦」に向かっていると警告した。
中国への依存度を下げようと考えている他の一部EU諸国とは対照的に、オルバン政権の下でハンガリーは中国にとって重要な貿易・投資パートナーとなっている。