ニュース速報
ワールド

英国、チャゴス諸島をモーリシャスに返還 インド洋の戦略的要衝

2024年10月03日(木)21時19分

 英政府は3日、インド洋の戦略的要衝チャゴス諸島をモーリシャスに返還すると発表した。強制移住させられたチャゴス諸島の元住民は帰還が可能になる一方で、チャゴス諸島のディエゴガルシア島にある英米軍基地は英国が保持する。(2024年 ロイター)

[ロンドン 3日 ロイター] - 英政府は3日、インド洋の戦略的要衝チャゴス諸島をモーリシャスに返還すると発表した。強制移住させられたチャゴス諸島の元住民は帰還が可能になる一方で、チャゴス諸島のディエゴガルシア島にある英米軍基地は英国が保持する。

英政府は、ディエゴガルシア基地の運用は合意により保護されるとした。

バイデン米大統領は合意を歓迎し、次の世紀まで空軍基地の効果的な運用を確保できると述べた。

「ディエゴ・ガルシアは米英共同の軍事施設であり、国家、地域、そして世界の安全保障において重要な役割を担っている」と声明で表明した。

ラミー英外相は「今回の合意は、重要な軍事基地を将来にわたって確保するもので、世界の安全保障を守る上でわれわれが果たす役割を強化する」と述べた。

モーリシャスは1968年に英国から独立したが、英国はその3年前の65年にチャゴス諸島を英領に編入した。70年代初頭、チャゴス諸島で最大のディエゴガルシア島に空軍基地を建設するにあたり、約2000人の島民がモーリシャスやセーシェルに強制移住させられた。

国連は19年、英国がチャゴス諸島の管理を放棄すべきとする拘束力のない決議を採択していた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英国、チャゴス諸島をモーリシャスに返還 インド洋の

ビジネス

英中銀総裁、利下げ「より積極姿勢」にも インフレ動

ワールド

EU、ハンガリーを提訴 「国家主権保護」法巡り

ビジネス

スイスCPI、9月は前年比+0.8% 追加利下げ観
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大谷の偉業
特集:大谷の偉業
2024年10月 8日号(10/ 1発売)

ドジャース地区優勝と初の「50-50」を達成した大谷翔平をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 3
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声! でも終わったあとは「逃げられてる?」
  • 4
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平…
  • 5
    8日間のはずが8カ月に...宇宙飛行士の「足止め騒動」…
  • 6
    サッカーユニから胸を「まる出し」、下は穿かず...人…
  • 7
    アメリカに移住しても日本に留学しても......中国人…
  • 8
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 9
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 10
    年収600万円、消費者金融の仕事は悪くなかったが、債…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 3
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 4
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 5
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 6
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 7
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 8
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 9
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 10
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 9
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 10
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中