中国、高齢者にボランティアに呼びかけ 「市民活動に参加を」
9月25日、中国政府が高齢者に対し、ボランティア活動への参加や一部地域の発展支援、教育やスポーツなどの分野での貢献を促していることが明らかになった。写真は高齢者向けヨガのレッスン。北京で1月15日撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[香港 25日 ロイター] - 中国政府が高齢者に対し、ボランティア活動への参加や一部地域の発展支援、教育やスポーツなどの分野での貢献を促していることが明らかになった。人口が急速に高齢化する中で、労働力の減少に対処する狙いがある。
高齢化問題に関する国家委員会は先週、20年以上前に導入された「シルバーエイジ」制度を改訂し、経済・社会発展のより多くの分野に拡大すると発表した。
民政省はこの幅広い取り組みにより、もめ事の仲裁から健康やフィットネスに至るまで、全ての高齢者が市民活動に参加できるようになると説明した。
声明で「市民活動に参加する高齢者の積極的な役割を重視する」よう訴えた。同制度が2028年までに、高齢者の社会参加と貢献において重要な役割を果たすことを目指しているとした。
これらの市民活動には、見回りや育児、高齢者介護、障害のある人の支援など多岐にわたるが、もう一つの重要な分野は、親が都市部で働いている間、農村部の子供たちの面倒を見ることにあると強調した。