ロシア、ドネツク州2村占領と発表 知事はブフレダルでの戦闘否定

ロシア大統領府は25日、ウクライナ東部におけるロシア軍の戦況は前向きだと表明した。また、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州で新たに2つの村を占領したと発表、同州の要塞都市ブフレダルに迫っているもようだ。ドネツク州ブフレダルで昨年10月撮影。(2024年 ロイター/Yevhen Titov)
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア国防省は25日、ウクライナ東部ドネツク州で新たに2つの村を占領したと発表した。ロシア側の情報によると、ロシア軍は同州の要塞都市ブフレダルを攻撃している。
ロシア軍が2022年の開戦以来、攻撃に抵抗してきたブフレダルを包囲したとの報道について問われると、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「戦況は前向きだ」と答えた。
ロシア国防省はこの日の定例会見で、自軍がドネツク州の2つの小さな村、ホストレとフリホリフカを占領したと発表した。
国営通信RIAは、ドネツク州のロシア側責任者デニス・プシーリン氏の発言を引用し、ブフレダルでは戦闘が続いていると伝えた。
一方、ドネツク州のフィラシキン知事は、ロシア軍はブフレダル郊外には到達していないが、偵察部隊がそこで活動していると説明。テレビ局に対し、「ウクライナの部隊がロシア軍を撃退しようとしている。町は占領されていない」と述べた。
ウクライナ軍の参謀は25日、ブフレダル周辺で8件の戦闘があったとし、このうち7件で敵の攻撃がやみ、1件は戦闘が続いていると説明。戦況はウクライナのコントロール下にあるとした。ロシア軍が占領したとする2つの村については言及しなかったが、一帯で23件の戦闘があったと報告した。
*ウクライナ側の発表など追加しました。