ニュース速報
ワールド

ロシア、「子供を持たない主義」の宣伝禁止 議会が法案準備

2024年09月25日(水)16時49分

 9月24日、ロシアのボロジン下院議長はインターネット、映画、広告、メディアなどで「子供を持たない主義」の宣伝を禁止する法案の準備を進めていることを明らかにした。写真は10日、首都モスクワにある赤の広場で撮影(2024年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

Andrew Osborn

[24日 ロイター] - ロシアのボロジン下院議長は24日、インターネット、映画、広告、メディアなどで「子供を持たない主義」の宣伝を禁止する法案の準備を進めていることを明らかにした。違反した個人や企業に罰金を科す。

プーチン大統領は、西側諸国との闘いでロシアを「伝統的価値観」の砦と位置づけ、女性に少なくとも3人の子供を持つことを奨励している。

同国では今月発表の公式統計で出生率が四半世紀ぶりの水準に低下。ウクライナ戦争の終結が見えない中で死亡率も上昇している。

ボロジン氏は「仲の良い大家族は強い国家の基礎だ」と述べた。

同氏によると、違反した個人には最高40万ルーブル(4300ドル)、国家公務員の場合は80万ルーブル(8602ドル)、企業には最高500万ルーブル(5万3763ドル)の罰金を科すことを検討している。

多くのロシア人は法案を歓迎する意向を示しているが、子供を持つかどうかは夫婦が選択すべきとの批判的な声も一部で出ている。

プーチン氏は2022年、LGBTら性的少数者などに関する情報の拡散や「宣伝」、「示威行為」などを禁止・制限する法律に署名している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、高齢者にボランティアに呼びかけ 「市民活動に

ビジネス

今年の世界経済成長率3.2%、日本はマイナス成長に

ビジネス

コメルツ銀との取引、条件整う場合に限る=ウニクレデ

ビジネス

英中銀、利下げに慎重であるべき=グリーン政策委員
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサリン妃御用達デザイナー「移籍」で選択肢ゼロに
  • 2
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 3
    まさかの「ハリス不支持」...130万人からなる「あの巨大労組」が異例の声明、大統領選への影響は?
  • 4
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない…
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は…
  • 7
    中東は全面戦争に突入寸前、レバノンは「もう一つの…
  • 8
    「大統領選敗北なら2年以内にイスラエル消滅」トラン…
  • 9
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 10
    「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された…
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 4
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 5
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 9
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 10
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 10
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中