インド南部で土砂崩れ、100人超死亡 行方不明者多数

7月30日、インド南部ケララ州の当局は、州内の山岳地帯で豪雨により土砂崩れが発生し、50人以上が死亡したと発表した。同州ワヤナドで撮影(2024年 ロイター)
Chris Thomas Jose Devasia
[ティルバナンタプラム(インド) 30日 ロイター] - インド南部ケララ州の当局は30日、州内の山岳地帯で豪雨により土砂崩れが発生し、少なくとも106人が死亡したと発表した。死者が120人に達したという報道もある。被災したワヤナド地区と近くの都市を結ぶ主要な橋が崩壊したため、救助活動は難航している。
当局によると、負傷者は128人で、行方不明者も多数いるという。
同州では2018年にも洪水で約400人が死亡している。
被災地は大半が紅茶とカルダモンの農地。約350世帯が生活しており、これまでに250人が救助されたという。
地元紙インディアン・エクスプレスは、多くの人がチャリヤル川に流されたとみられると伝えた。別の地元当局者によると、政府はあらゆる機関に救助を要請しているという。仮設橋を設けるために軍部隊も動員された。
ケララ州の首相は「まだ土砂の下に閉じ込められている人々や流された人々がいる」とし、「救助活動は全力と手段を尽くして継続される」と述べた。
救助活動に参加している住民は取材に対し、土砂崩れは深夜に同地区の少なくとも3カ所で起き、橋が流されたと話した。農園の中にあるテントに宿泊している多くの労働者が土砂に埋もれているか行方不明になっているおそれがあるとした。
インド気象当局によると、ケララ州では30日、終日非常に激しい雨が降ると予想されている。