豪外相、ロシア・北朝鮮の条約批判 南北非武装地帯を訪問

韓国を訪問中のオーストラリアのウォン外相(写真)は30日、ロシアと北朝鮮が6月に締結した条約が地域の不安定化を招いていると批判、北朝鮮によるロシアへの武器供与は国連安保理決議に「甚だしく違反」していると述べた。ソウルで代表撮影(2024年 ロイター)
[パジュ(韓国) 30日 ロイター] - 韓国を訪問中のオーストラリアのウォン外相は30日、ロシアと北朝鮮が6月に締結した条約が地域の不安定化を招いていると批判、北朝鮮によるロシアへの武器供与は国連安保理決議に「甚だしく違反」していると述べた。
南北軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)を訪問後、韓国のパジュ市で記者団に述べた。
ウォン氏はロシアと北朝鮮が6月に締結した条約について「ロシアは平和に寄与することなく、エスカレートさせるような行動をとっている」と発言。同条約は、ロシアと北朝鮮のいずれかが攻撃を受けた場合に相互に支援すると規定している。
北朝鮮とロシアは両国間の武器取引を否定しているが、ウォン氏は「北朝鮮からロシアへの継続的な武器の移転は、国連安保理決議に甚だしく違反している」とも述べた。
ウォン氏は30日、韓国の趙兌烈外相と会談する予定。北朝鮮問題や地域の平和に向けた二国間協力について協議する。