EU裁判所、欧州委の透明性欠如を批判 コロナワクチン契約巡り

7月17日、欧州連合(EU)の裁判所は、4年前の新型コロナウイルスワクチン契約を巡ってEUの執行機関に当たる欧州委員会に透明性が欠如していると批判した。写真はフォンデアライエン欧州委員長。ベルギーのブリュッセルで2020年9月撮影(2024 ロイター/Yves Herman)
Foo Yun Chee Bart H. Meijer
[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)の裁判所は17日、4年前の新型コロナウイルスワクチン契約を巡ってEUの執行機関に当たる欧州委員会に透明性が欠如していると批判した。
一部の欧州議会議員は、欧州委の数十億ユーロに上る契約を巡る対応、特に契約の一つに関してフォンデアライエン欧州委員長と製薬会社ファイザートップとの間で交わされたテキストメッセージを開示しなかったことを強く批判している。欧州委はフォンデアライエン氏がメッセージを保管していなかったとしている。
議員団はルクセンブルクにある一般裁判所に提訴。判事はこの日、「欧州委はワクチン購入契約書を十分に広く一般に公開しなかった」として、議員団の訴えを支持した。
欧州委は裁判所の判断を検討すると表明。同委は欧州司法裁判所(最高裁に相当)に上訴することができる。