ロシア、24─26年原油輸出価格見通しを65ドルに下方修正
4月23日、ロシア経済発展省は2024─26年の原油輸出価格見通しを1バレル=65ドルに下方修正した。写真は原油掘削用のオイルジャッキ。ロシアのタタールスタン共和国で昨年6月撮影(2024 ロイター/Alexander Manzyuk)
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシア経済発展省は2024─26年の原油輸出価格見通しを1バレル=65ドルに下方修正した。ロイターが23日、最新見通しを確認した。
前回の見通しでは24年が71.3ドル、25年が70.1ドル、26年が70ドルだった。この見通しは連邦予算の編成に使用される。
第1・四半期の予算では、国内総生産(GDP)の0.3%に相当する65億6000万ドルの不足が生じており、原油価格予想の下方修正は予算をさらに圧迫しそうだ。
もっとも第1・四半期の原油・天然ガス収入は、価格の高さに支えられて前年同期比で79.1%増えた。
経済発展省は同日、24年のGDP成長率予想を前回の2.3%から2.8%に上方修正する一方、今後数年は通貨ルーブルが安く経常黒字は縮小すると予測した。
24─26年の欧州連合(EU)、トルコ、中国向け天然ガス輸出価格見通しも引き下げた。