ロシア、原油減産を各社に指示 OPECプラス目標達成へ
ロシア政府は石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」との合意に沿って6月末までに原油生産量を日量900万バレルとするため、第2・四半期に減産を行うよう企業に指示した。業界関係者3人が25日、明らかにした。写真はイルクーツク州の油田で2019年3月撮影(2024年 ロイター/Vasily Fedosenko)
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア政府は石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」との合意に沿って6月末までに原油生産量を日量900万バレルとするため、第2・四半期に減産を行うよう企業に指示した。業界関係者3人が25日、明らかにした。
ロシアのノバク副首相は今月初め、OPECプラスの一部メンバー国との協調の一環で、第2・四半期に自国の原油生産・輸出を追加で日量47万1000万バレル削減すると表明した。
ロシアは輸出削減を徐々に緩和し、減産のみに軸足を移す方針。ノバク氏は目標とする生産水準を明らかにしていないが、計画通りに削減が実施されれば、6月の生産量はほぼ日量900万バレルに減少することになる。
関係筋によると、政府は各社に具体的な目標を設けた。OPECプラスに示した方針を達成する意向を反映した格好だ。
ロシアエネルギー省はコメントを控えた。ノバク氏の広報室はコメント要請に返答していない。