ドイツの住宅価格、なお15─20%割高 価格調整リスク=連銀月報

2月19日、ドイツ連邦銀行(中央銀行)は公表した月報で、国内の住宅価格は住宅ローンコストの上昇で昨年下落したものの、依然として割高だとの見方を示した。写真はベルリンで昨年9月撮影(2024 ロイター/Lisi Niesner)
[フランクフルト 19日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は19日に公表した月報で、国内の住宅価格は住宅ローンコストの上昇で昨年下落したものの、依然として割高だとの見方を示した。
業界データによると、住宅価格は昨年4%強下落した。ドイツ統計局は1─9月の下落率を8.9%としている。
一方、連銀はドイツの人口動態と経済状況を踏まえると、住宅価格は適正水準より依然15─20%高いと推計している。
「かなりの値下がりにもかかわらず、割高感はまだ完全には是正されていないようだ」とし、「一定の価格調整リスクがある」と指摘した。
所得に対する価格の割合は基準値を20%上回っており、不動産価格、金利、所得の長期的関係を見ると10─15%程度の割高感があると説明した。