インドネシア大統領選、投票始まる 国防相ら3候補の争い

東南アジア最大の経済大国インドネシアで14日、大統領選の投票が始まった。写真は、2024年2月10日にジャカルタで開かれた大統領選の選挙集会の様子。(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Fransiska Nangoy Ananda Teresia
[ジャカルタ 14日 ロイター] - 東南アジア最大の経済大国インドネシアで14日、大統領選の投票が始まった。プラボウォ国防相、ガンジャル前中部ジャワ州知事、アニス前ジャカルタ特別州知事の3人が争う。
過去2回の大統領選で現職のジョコ大統領に敗れ、3回目の挑戦となるプラボウォ氏は、副大統領候補にジョコ氏の長男を据えた。また、SNS(交流サイト)で若者の支持を集めている。再出馬できないジョコ氏は、自身の政策を引き継ぐ候補としてプラボウォ氏を暗に支持している。
アニス氏は変化を掲げ、スハルト独裁政権崩壊後に遂げた民主化の後退阻止を公約。ガンジャル氏は現政権の路線をおおむね踏襲するが、ジョコ氏の支持を得ていない。
先週実施された2つの世論調査ではプラボウォ氏の支持率が50%を上回り、決選投票を回避できるとの見方が出ている。初回投票で勝利するには50%超の票を獲得するとともに、半数の州で20%の票を確保する必要がある。
インドネシアには時間帯が3つあり、東部では既に投票を開始。西部では0600GMT(日本時間午後3時)までに投票が締め切られる。
選挙委員会によると、中部ジャワ州では洪水のため一部の村で投票が遅れる可能性がある。また、首都ジャカルタは14日未明、激しい雷雨に見舞われた。