米TI、第2四半期売上高見通しが予想超え アナログ半導体需要堅調

4月23日、 半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日発表した第2・四半期売上高見通しは市場予想を上回った。写真は米カリフォルニア州サンディエゴの同社オフィスで2018年4月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[23日 ロイター] - 半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日発表した第2・四半期売上高見通しは市場予想を上回った。米国の関税措置で半導体業界の先行きが不透明になっているにもかかわらず、アナログ半導体の需要が堅調と見込んだ。
発表を受けて同社の株価は時間外取引で一時5%超上昇した。
今決算シーズンで米大手半導体メーカーが業績見通しを明らかにしたのはTIが初めて。
第2・四半期の売上高見通しは41億7000万─45億3000万ドル。LSEGがまとめたアナリストの予想平均は41億ドルだった。
TIが見込む同期の1株利益も1.21─1.47ドルと市場予想を上回った。
サミット・インサイツ・グループのシニアアナリスト、キンガイ・チャン氏は「景気循環に伴う需要の回復や、関税の前倒し需要が好調な業績見通しの要因だ」と指摘した。
ただハビブ・イラン最高経営責任者(CEO)は米関税措置を巡るはっきりしない状況が続いていることに関して、今年後半から2026年にかけての動きを見極める必要があると述べ、慎重な姿勢を示した。