ニュース速報
ビジネス

NY市場サマリー(14日)ダウ312ドル高、利回り低下・ドル軟調

2025年04月15日(火)07時34分

<為替> ドルが対ユーロで横ばい。先週付けた3年ぶり安値近辺を推移した。トランプ米大統領の打ち出す関税政策を巡る不確実性によって世界の基軸通貨であるドルへの信頼が揺らぐ中、対円でも下落した。  

米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は14日、トランプ大統領が掲げる関税政策で米経済は大きな衝撃を受けるとし、FRBは景気後退(リセッション)を回避するために利下げを実施する可能性があるとの考えを示した。

ユーロ/ドルはほぼ終日横ばいで推移し、終盤は1.1359ドル。先週末は2022年2月以来の高値となる1.1473ドルを付けた。

ドル/円は0.39%安の142.93円。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 市場が落ち着きを取り戻す中、国債利回りが低下した。トランプ米大統領の関税政策に翻弄された先週は、米国債の投げ売りに伴い、利回りが急上昇。この日は米国債市場が世界的な優位性を失うという懸念は和らいだものの、不安は払しょくされていない。

終盤の取引で10年債利回りは12.5ベーシスポイント(bp)低下の4.368%。先週は合計50bp上昇。週間の上昇幅としては2001年終盤以来の大きさだった。

終盤の取引で30年債利回りは7.7bp低下の4.798%。

2年債利回りは11.9bp低下の3.835%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要3指数が上昇して取引を終えた。スマートフォンやコンピューターが相互関税の対象から除外されたことを受け、アップルが買われた。

ただ、今後の関税を巡る不透明感から投資家の楽観は抑制され、3指数はいずれも日中高値から押し戻された。関税に関してさらなる変更が予想される中、企業がサプライチェーン(供給網)をどのように管理するのかについて懸念が残っている。

ホワイトハウスは11日、スマホなどの電子機器について、相互関税の免除を発表したが、トランプ大統領は13日、米国に輸入される半導体への新たな関税率を来週までに発表すると明らかにした。

この日は特に中国からの輸入に依存している企業を中心にハイテク株が上昇した。アップルは2.2%高、デル・テクノロジーズは4%高、HPは2.5%高。

一方、フィラデルフィア半導体指数は0.3%の小幅な上昇にとどまり、エヌビディアは0.2%下落した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 前週の連騰のあとを受けて持ち高調整や利益確定の売りが膨らみ、5営業日ぶりに反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前週末比18.30ドル(0.56%)安の1オンス=3226.30ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米関税政策をめぐる過度の懸念が和らぐ中で買われ、小幅続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は前週末清算値(終値に相当)比0.03ドル(0.05%)高の1バレル=61.53ドルだった。6月物は0.15ドル高の61.05ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 142.98/14    

3.01

始値 143.09    

高値 144.08      

安値 142.79      

ユーロ/ドル NY終値 1.1349/1.    

1350

始値 1.1387    

高値 1.1405      

安値 1.1297      

         

  米東部時間      

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*01. 4.813

00 1%

  前営業日終値 96*02. 4.875  

50 0%

10年債(指標銘柄) 17時05分 101*29 4.383

.00 7%

  前営業日終値 101*01 4.493  

.00 0%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*29. 4.018

25 9%

  前営業日終値 99*09. 4.156  

75 0%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*01 3.853

.25 3%

  前営業日終値 99*27. 3.954  

25 0%

         

   終値 前日比 %  

ダウ工業株30種 40524.79 +312.0 +0.78

8

 前営業日終値 40212.71      

ナスダック総合 16831.48 +107.0 +0.64

3

 前営業日終値 16724.46      

S&P総合500種 5405.97 +42.61 +0.79

 前営業日終値 5363.36      

         

COMEX金 6月限 3226.3 ‐18.3  

前営業日終値 3244.6      

COMEX銀 5月限 3216.7 +25.7  

前営業日終値 3191.0       

北海ブレント 6月限 64.88 +0.12  

前営業日終値 64.76      

米WTI先物 5月限 61.53 +0.03  

前営業日終値 61.50      

CRB商品指数 289.7832 ‐0.638  

2

前営業日終値 290.4214      

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ダルトン、フジHDにSBI北尾社長ら12人の取締役

ワールド

米政権、通信社の代表取材を交代制に制限 ロイター・

ビジネス

午後3時のドルは142円前半に軟化、米関税の影響警

ビジネス

中国が通商交渉官を交代、元WTO大使起用 米中摩擦
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ印がある」説が話題...「インディゴチルドレン?」
  • 4
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 5
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 6
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 7
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 8
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 6
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 9
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 10
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中