高島屋、今期0.9%の営業増益見込む 25年2月期は最高益で増配
Kentaro Okasaka
[東京 14日 ロイター] - 高島屋は14日、2026年2月期通期の連結業績予想を発表した。営業収益は前年比4.6%増の5212億円、営業利益は同0.9%増の580億円の増収増益を見込んでいる。インバウンドや富裕層に偏重しない幅広い顧客層向けの品ぞろえを強化するとしている。
一方、3月の国内百貨店売上高が前年比減となるなど「消費環境は不透明」と指摘。「世界的な地政学リスクが日本の金融市場や経済にどのような影響を及ぼすか、引き続き注視が必要な状況」とした。
25年2月期通期の連結営業利益は同25.2%増の575億円、経常利益も同22.8%増の603億円で、いずれも過去最高を更新。これを受け、期末配当を従来予想から1円50銭引き上げ13円とした。
円安を背景にインバウンドの売り上げが増大したほか、国内の売り上げが堅調に推移。商品別ではラグジュアリーブランドなど高額品や婦人服、紳士服、化粧品などファッション関連商品が伸びた。一方、中国経済低迷の影響で上海高島屋は減収・赤字となった。