米BofA、第1四半期は増益 トレーディングと金利収入が寄与

米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)が15日に発表した第1・四半期(1─3月期)決算は増益となり、利益は予想を上回った。2023年11月、米ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Pritam Biswas Saeed Azhar Niket Nishant
[15日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)が15日に発表した第1・四半期(1─3月期)決算は増益となり、利益は予想を上回った。米政権の関税措置を背景に市場の変動が大きい中で株式のトレーディング収入が大幅に増え、金利収入も伸びた。
ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は声明で「今後、経済の変化に直面する可能性はあるものの、質の高い成長を目指した手堅い投資、多様な事業、成長への絶えざる注力が、今後も強みであり続けると確信する」と述べた。
第1・四半期の利益は74億ドル(1株当たり利益0.90ドル)。LSEGがまとめた市場予想は1株当たり0.82ドルだった。前年同期は67億ドル(1株当たり0.76ドル)だった。
純金利収入(NII)は、前年同期比3%増の144億ドル。NIIは第4・四半期までに155億─157億ドルに達する見込みとし、従来見通しを維持した。
トレーディング収入は前年同期比9%増。株式は17%増の22億ドル。債券・為替・コモディティー(FICC)は5%増の35億ドル。
アラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は記者団との電話会見で、現時点で調査チームが景気後退に陥るとは見込んでいないことを明らかにした。
不確実性を背景に、投資銀行部門の手数料収入は前年同期比3%減の15億ドル。前四半期は17億ドルだった。
貸倒引当金は15億ドル。前年同期は13億ドルだった。