ECB、ノンバンク起因の金融リスク警告 市場ストレス下で

4月10日、欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のドナリー委員は、市場のストレス発生時にノンバンクから通常の金融機関に金融ストレスが広がることを特に懸念していると述べた。写真は、欧州中央銀行(ECB)。2024年6月、フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のドナリー委員は10日、市場のストレス発生時にノンバンクから通常の金融機関に金融ストレスが広がることを特に懸念していると述べた。
講演で「ここ数日に見られたように、地政学的な不透明感により、急速な資産価格調整が起こる可能性は依然として大きい」と指摘し、「ノンバンクも地政学的ストレスを感じる可能性があるため、銀行とのつながりが特に懸念される」と述べた。
問題は銀行が融資や投資を通じてノンバンクに直接エクスポージャーを持つことが多く、ノンバンク部門に起因する衝撃の影響を受けやすいことだとした。
「ノンバンク部門の一部の活動が複雑で不透明なため、リスクの集中がさらに不明瞭になり、銀行のリスク管理を複雑にしている」とも述べた。