米関税による英インフレへの影響不透明=ブリーデン中銀副総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は、米政権の新たな関税措置が英国の成長を押し下げる可能性はあるものの、インフレ率や金利に及ぼす影響は依然として不透明との認識を示した。2024年11月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/BENJAMIN CREMEL)
[ロンドン 10日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は、米政権の新たな関税措置が英国の成長を押し下げる可能性はあるものの、インフレ率や金利に及ぼす影響は依然として不透明との認識を示した。
ブリーデン氏はMNIライブストリーム・コネクトのイベントで、「米消費者による英国のモノ(物品)からの消費転換と、潜在的な報復関税やサプライチェーン(供給網)の混乱を背景とした世界的な需要の弱まりは、英経済活動の重しになると予想される」と指摘。
その上で「英国のインフレに対する全体的な影響、ひいては金融政策の適切な対応を現時点で判断するのは時期尚早だと思う」と述べた。
また、政策金利を据え置いた前回3月の会合以降、世界的に大きな変化があり、足元の動向が経済見通しとリスクに重大な影響を及ぼしているとの見方も示した。