ミネベアミツミ、芝浦電子にTOB 1株4500円

4月10日、ミネベアミツミは芝浦電子に対し1株4500円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付予定数は約1500万株で、買収金額は675億円超となる。写真は芝浦電子が上場する東京証券取引所。2015年6月撮影(2025 ロイター/Thomas Peter)
[東京 10日 ロイター] - ミネベアミツミは10日、芝浦電子に対し1株4500円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付予定数は約1500万株で、買収金額は675億円超となる。
買い付け予定の下限は753万9900株(所有割合50.01%)で、23日をめどに開始する予定。買い付けが成立した場合は一連の手続きを経て、最終的に芝浦電子の95%を同社が保有し、5%をアドバンテッジパートナーズ(AP)グループが保有する。
これに対し芝浦電子は、ミネベアミツミのTOBに賛同を表明するとともに、株主に同TOBへの応募を推奨することを同日開催の取締役会で決めたと発表した。
取締役会はまた、台湾のヤゲオコーポレーションによるTOBに反対意見を表明し、株主に応募しないように要請することも決議した。ヤゲオは2月、芝浦電子を1株4300円で公開買い付けすると発表している。
ミネベアミツミによるTOBに関連して、ヤゲオは「芝浦電子が戦略的パートナーシップによってその卓越した技術をグローバル市場に展開することが同社の付加価値を高めるというヤゲオの提案を後押しするもの」とコメント。ヤゲオは芝浦電子の成長を後押しする十分な資金力を有しており、芝浦電子からの質問や追加的な面談を歓迎するとしている。
芝浦電子の株価は前日比12%以上値上がりし、前日比510円高の4700円で10日の取引を終えた。