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米リーバイス、関税の影響不透明と警告 通期業績予想据え置き 

2025年04月08日(火)10時58分

米ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(リーバイス)は7日、トランプ政権による関税措置が2025年度の業績に及ぼす影響は不透明だとし、売上高と利益の年間見通しを据え置いた。写真は同社のロゴマーク。2022年2月にニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

[7日 ロイター] - 米ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(リーバイス)は7日、トランプ政権による関税措置が2025年度の業績に及ぼす影響は不透明だとし、売上高と利益の年間見通しを据え置いた。

通期純売上高は前年比1─2%減少を予想している。

年間見通しに最近の関税措置による影響は織り込まれていない。ハーミット・シン最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会議で「状況が流動的で前例がないため、(関税の)影響ははっきりしない」と述べた。

調査会社イーマーケターのアナリストレイチェル・ウォルフ氏は「リーバイスが予想を据え置いたことは、トランプ関税を巡る不確実性が各ブランドをまひさせる中、先の計画を立てることが不可能なことを示している」と指摘した。

リーバイスの幹部らは1月、中国から米国への直接輸入は商品の1%程度にすぎず、メキシコからの輸入は5%程度だと述べた。

ミシェル・ガス最高経営責任者(CEO)は影響緩和策の一つとして値上げを検討していると述べた。

同社は昨年10月、経営合理化計画の一環として、需要が低迷している「ドッカーズ」ブランドの売却を検討していると明らかにした。

この日発表した第1・四半期(12─2月)決算は調整後1株利益が0.38ドルとなり、市場予想の0.28ドルを上回った。

ロイター
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