米国との取引は国益に沿う場合のみ合意、英首相が強調

4月7日、スターマー英首相(写真中央)は、米国との経済的な連携確保に尽力するとともに、世界の主要な友好国との間で貿易障壁を減らす取り組みも進めていくと明らかにした。4月3日、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Ben Stansall)
[ロンドン 7日 ロイター] - スターマー英首相は7日、米国との経済的な連携確保に尽力するとともに、世界の主要な友好国との間で貿易障壁を減らす取り組みも進めていくと明らかにした。
スターマー氏は、英国は米国との取引成立を目指し続けるとした上で、英国の命運は自らの手に握る必要があると強調。「米国に関しては、われわれの国益に沿う場合のみ合意を結ぶつもりだ」とくぎを刺した。
またトランプ政権が発動した輸入自動車に対する25%の関税については、英国の将来にとって非常に重大な試練であり、世界経済に及ぼす影響も甚大になると改めて懸念を表明した。
一方でスターマー氏は、米国以外の国・地域とは貿易協定の締結を加速させ、英国としては自由で開かれた国際貿易を提唱していくと付け加えた。