米株式ファンドの資金流出、3カ月ぶりの大きさ トランプ関税懸念で

LSEGリッパーのデータによると、3月19日までの1週間に米国株式ファンドから335億3000万ドルが流出した。週間での純流出額は、約3カ月ぶりの大きさだった。トランプ米政権の関税措置の影響に対する懸念や、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定を控えた慎重姿勢が背景にある。(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[21日 ロイター] - LSEGリッパーのデータによると、3月19日までの1週間に米国株式ファンドから335億3000万ドルが流出した。週間での純流出額は、約3カ月ぶりの大きさだった。トランプ米政権の関税措置の影響に対する懸念や、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定を控えた慎重姿勢が背景にある。
前週は48億4000万ドルが流入していた。
米大型株ファンドは273億8000万ドル流出し、4週ぶりの売り越し。小型株は34億8000万ドル、マルチキャップ株は14億2000万ドル、中型株は10億9000万ドル、それぞれ流出した。
一方、セクターファンドは13億5000万ドルの売り越し。それまでの2週間での売り越し額は計75億4000万ドルに達していた。テクノロジー、通信サービス、ヘルスケア関連のファンドの流出が目立った。
米国債券ファンドは5億1300万ドル流出し、11週ぶりの売り越し。米国内一般課税債券ファンドから15億6000万ドル、ローン・パーティシペーション・ファンドから16億2000万ドル、それぞれ流出した。
短中期国債ファンドは28億9000万ドルの流入で、13週連続の買い越し。
マネー・マーケット・ファンドからは288億3000万ドルが流出。前週は134億3000万ドルの売り越しだった。