米国製半導体の中国への流出防止を要請=米商務長官

3月18日、ルトニック米商務長官(写真)は産業安全保障局(BIS)の会議で、「金のためにわが国の半導体を中国に横流しした人たちがいる」として中国が米国製半導体を入手するのを防ぐために企業や外国政府に協力を要請していることを明らかにした。3月13日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
David Shepardson
[ワシントン 18日 ロイター] - ルトニック米商務長官は18日の産業安全保障局(BIS)の会議で、「金のためにわが国の半導体を中国に横流しした人たちがいる」として中国が米国製半導体を入手するのを防ぐために企業や外国政府に協力を要請していることを明らかにした。また、トランプ政権が貿易取引の一環として輸出規制を盛り込むことを計画していると表明した。
生成人工知能(AI)モデルを開発した中国の新興企業ディープシークについては、米国製半導体を不正に使ったとの見方を改めて示した。
ルトニック氏は中国への米国製半導体の流出について「それほど大金でないこともあれば、大金であることもあるが、彼ら(横流しをしている人たち)は反対勢力を支援することで私たちの生活様式を破壊しようとしている」と批判した。
ルトニック氏は米国が「台湾を失う事態になり」、台湾製半導体が来なくなれば「自動車を造れなくなる」とも警告した。
一方、トランプ政権がアルミニウムや鉄鋼、半導体などの米国生産を押し上げようと取り組んでいると紹介。「私たちはドローン(無人機)を製造し、私たちのドローンを保護する必要がある」とし、さらに「私たちはデータセンターを建設する必要がある」と訴えた。