中国、金融緩和の「適切な時期と強さ」選ぶべき=国営紙

3月15日、中国国営新華社傘下の上海証券報は記事で、当局は金融緩和の適切な時期と強さを選択する必要があると指摘した。写真は北京で2022年4月撮影(2025 ロイター/Florence Lo)
[上海 15日 ロイター] - 中国国営新華社傘下の上海証券報は15日の記事で、当局は金融緩和の適切な時期と強さを選択する必要があると指摘した。
中国人民銀行(中央銀行)は13日、適切な時期に金利と銀行の預金準備率(RRR)を引き下げ、流動性を潤沢に保つと表明した。
また、人民銀傘下の機関紙、金融時報は14日、金融政策調整の適切なペースを見いだす必要があるとの見方を示した。
こうしたコメントを受け、目先の金利引き下げやRRR引き下げへの期待がさらに後退する可能性がある。
上海証券報は、中国には金融緩和の余地がまだあるとした一方、「適切な時期に金利やRRRを引き下げるということは、将来のさまざまな不確実性に対処するため政策手段を最大限に活用できるよう、適切なタイミングと強さを選択することを意味する」と指摘。
「中国の金融政策は景気支援とリスク回避のバランスを取る必要があり、中国と米国の金利差や国内銀行の利ざやにも制約される」とした。