米ナスダック4%安、ドル/円下落、報復関税合戦巡る懸念で

10日午前の米株式市場取引ではナスダック総合が約4%の大幅安。写真は2月、米ニューヨークのナスダック市場で撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[10日 ロイター] - 10日午前の米株式市場取引ではナスダック総合が約4%の大幅安。報復関税合戦が経済減速を引き起こすとの懸念が重しとなっている。ニューヨーク外為市場でも、ドルが安全通貨とされる円やスイスフランに対し下落した。
ハイテク大手のエヌビディアやアップル、マイクロソフトが3─5%急落し、ナスダックは約6カ月ぶり安値近辺に沈んだ。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は13ポイントに上昇し、昨年12月18日以来の高水準となった。
外為市場では、ドル/円が一時146.625円と、昨年10月初旬以来の安値を付けた。その後は0.76%安の146.91円近辺で推移。
ドルはスイスフランに対しても昨年12月初旬以来の安値となる0.879フランを付けた。