ニュース速報
ビジネス

ノボノルディスク、肥満症薬の米国価格を月額499ドルに引き下げ

2025年03月06日(木)14時13分

デンマーク製薬大手ノボノルディスクは5日、肥満症治療薬「ウゴービ」について、米国の現金払いの患者を対象に月額499ドルの割引価格で販売すると発表した。写真はノルウェーで23年撮影。(2025年 ロイター)

Patrick Wingrove Manas Mishra

[5日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは5日、肥満症治療薬「ウゴービ」について、米国の現金払いの患者を対象に月額499ドルの割引価格で販売すると発表した。

1週間余り前に、米製薬大手イーライリリーが肥満症薬「ゼップバウンド」のバイアル瓶価格を50ドル以上引き下げるとともに、直販サイト「リリーダイレクト」で販売する用量の幅を広げたばかり。

イーライリリーは昨年8月、最低用量2種類の販売を開始。現在、リリーダイレクトを通じて最大用量2種類を除く全てのバイアルを販売している。価格は最低用量が月額349ドル、その他は同499ドル。

ノボノルディスクは、同社の「ノボケア・ファーマシー」プログラムを通じて、全ての用量のウゴービを割引価格で保険未加入の患者や、肥満症薬に保険が適用されない民間保険に加入している患者に提供する。

同社はまた、ウゴービの宅配も行う。医療保険が適用されない場合、患者負担は月額1000ドル以上になる場合がある。

米食品医薬品局(FDA)は2月、ウゴービを供給不足医薬品リストから除外した。供給が不足している間、同じ成分をベースにした配合剤を大量に販売してきた調剤薬局の役割も終わろうとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ドイツとユーロ圏の2025年成長率予想、ゴールドマ

ビジネス

中国当局、一段の金融緩和を示唆 成長鈍化なら追加刺

ビジネス

セブンが社長交代、北米コンビニ上場へ 30年度まで

ワールド

マレーシア中銀、政策金利据え置き 世界経済のリスク
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない、コメ不足の本当の原因とは?
  • 3
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行為」「消費増税」に等しいとトランプを批判
  • 4
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 5
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 6
    強まる警戒感、アメリカ経済「急失速」の正しい読み…
  • 7
    定住人口ベースでは分からない、東京23区のリアルな…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 10
    テスラ大炎上...戻らぬオーナー「悲劇の理由」
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 4
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 5
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 6
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 7
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身…
  • 8
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 9
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 10
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中