ノボノルディスク、肥満症薬の米国価格を月額499ドルに引き下げ

デンマーク製薬大手ノボノルディスクは5日、肥満症治療薬「ウゴービ」について、米国の現金払いの患者を対象に月額499ドルの割引価格で販売すると発表した。写真はノルウェーで23年撮影。(2025年 ロイター)
Patrick Wingrove Manas Mishra
[5日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは5日、肥満症治療薬「ウゴービ」について、米国の現金払いの患者を対象に月額499ドルの割引価格で販売すると発表した。
1週間余り前に、米製薬大手イーライリリーが肥満症薬「ゼップバウンド」のバイアル瓶価格を50ドル以上引き下げるとともに、直販サイト「リリーダイレクト」で販売する用量の幅を広げたばかり。
イーライリリーは昨年8月、最低用量2種類の販売を開始。現在、リリーダイレクトを通じて最大用量2種類を除く全てのバイアルを販売している。価格は最低用量が月額349ドル、その他は同499ドル。
ノボノルディスクは、同社の「ノボケア・ファーマシー」プログラムを通じて、全ての用量のウゴービを割引価格で保険未加入の患者や、肥満症薬に保険が適用されない民間保険に加入している患者に提供する。
同社はまた、ウゴービの宅配も行う。医療保険が適用されない場合、患者負担は月額1000ドル以上になる場合がある。
米食品医薬品局(FDA)は2月、ウゴービを供給不足医薬品リストから除外した。供給が不足している間、同じ成分をベースにした配合剤を大量に販売してきた調剤薬局の役割も終わろうとしている。